ヘッドレストのシャフトのノッチ部の切削について レカロシートのシャフトのノッチ部が削られているものと削られていないものがあることはご存知でしょうか。まず写真をご覧下さい。 この写真は現行モデルのLX-VFのパッドヘッドレストのシャフトの部分です。よくご覧ください。一番最後の刻みの個所が上側は斜めの削りこみがありますが、下側は真っ直ぐで終わっています。 ヘッドレストの高さを調節するために上にあげていった場合、この真っ直ぐとなった刻みにシャフトを挟んでいるピンがひっかかり抜けない仕組みとなっています。一番下の刻み以外は上下に削りこみがありヘッドレストの高さ調整のノッチの役目をします。 ご存知のようにヘッドレストをシートから完全に抜くには、ヘッドレストシャフト内側のセンタークッションの少し上のサイドウレタンの奥にあるピンを押してけてピンを開きヘッドレストを抜きます。面倒なようですがこれは事故を起こした場合ショックでヘッドレストが飛び抜けないための対応です。 Lモデュラーシリーズ以降のシートと自動社メーカー純正レカロシートはこのようになっています。
それではこちらの写真をご覧下さい。シャフトの最後の部分が後で削ってあります。このようにしますと「ヘッドレストシャフト内側のセンタークッションの少し上のサイドウレタンの奥にあるピンを押してけてピンを開きヘッドレストを抜きます。」の作業は必要がなくなります。簡単にヘッドレストは抜けます。 Lモデュラー発売以前はこのようにB社が出荷前に加工していたようです。このようなシャフトのヘッドレストをまだ多数見かけますので、事故の時に抜けないよう削り直されることをお勧めします。 写真のシャフトの一番下の刻みのあるリングはヘッドレストのガタ止めです。車の振動でヘッドレストのシャフトがシートのシェルに当たりビビリ音が出るのを防止しています。15年程前のレカロシートはやはりそれだけの精度は出ていなかったのでしょう。
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