1.シートレールと車のフロアが合わない場合
2.シートにシートレールが装着できない
3.ポジション調整タイプの調整部とレール本体アダプターや車輌側フロアとの干渉
4.シートショルダーとドアやBピラーが干渉する
5.シート装着後、スライドが渋い(堅い)
6.エアバックのインジケーターランプが消灯しない
7.フロアを止めている純正ボルトが硬くて外せない
8.シートレールをフロアに固定するのにボルトがシートレールと干渉し入らない
トラブルサポートアンサー
1.シートレールと車のフロアが合わない場合
シートの装着手順の第一段階でシートレールにシートをセットしないでフロアとの穴位置が合わない場合は、まずお手元のシートレールが製作ミスで合わないのか、車のフロアーに変更がありシートレールは正しいものが行っているが合わないのどちらかになります。
当店の何らかのミスの可能性が高いですが原因をつきとめてから正しいシートレールをお送りすることが一番の近道ですのでご協力をお願いいたします。
また、稀に事故車やレースに使用のためフロアに歪みが生じ合わない場合もあります。出来る限りスムーズな対応を考えておりますので宜しくお願いいたします。
車検証の型式とシートレールのラベルの型式を再度ご確認ください。その上で下記事項をメールでご連絡ください。
@取り付けシート
A車検証の車輌型式と初年度登録の年式
B全く合わないのか、一部が合わないのか。一部が合わない場合はどの部分がどのように合わないのかをご連絡ください。
Cフロアーにシートレールを置いた時の合わない様子の写真があれば添付頂ければ幸いです。
メールでの内容を当方で確認し、対応させていただきますが、いずれにせよシートレールが当方の図面通りのものか製作ミスかの確認が必要となりますので一旦ご返送頂くケースが多いです。
製作ミスの場合は直ぐに正しいものを送りいたしますが、図面通りの場合は調査が必要となりますので少しお時間がかかる場合があります。
マイナーチェンジやグレードによりフロアが変更されている場合等で当方にそのデータ無い場合は一旦ご返金とする場合がございますがご了承ください。
2.シートにシートレールが装着できない
シートレールに開けてあるボルトの穴はプレス時に型を使用してあけてある穴ですので、フロアーの穴が合わないようなケースとは別です。
当店のシートレールは全て同じ個所に同じ大きさの穴が開いています。
シートが装着できない場合は2つのケースが考えられます。
まず、装着方法が間違っている。
シートタイプ別にシートレールの装着方法を記載しておりますので、よくお読みになり解決してください。
ほとんどの場合はスペーサーが必要なシート(AM19、CS、D、Cーcla、CT等)であるにもかかわらずスペーサーを使用されていないことが多いです。
次にシートが異なります。
何度か見かけたことがありますが、シートにはレカロの刺繍が入っているが、実はレカロシートではない。
レカロシートの基本はタウメル式リクライナー(無段階リクライナー)です。
ダイヤル式の無段階リクライナーであるかを確認しましょう。そしてそのリクライナーカバーにRECAROのロゴが有るかも確認しましょう。
また、自動車メーカー純正レカロの場合もありますので、自動車メーカー純正レカロ対応表もご覧ください。
それでも判らない場合はどうぞシートの正面からの画像とシートレールの取り付け面の画像をお送りください。
国内に出回っているレカロのほとんどは知っているつもりですので、相当高い確立で判断できます。
3.ポジション調整タイプの調整部とレール本体アダプターや車輌側フロアとの干渉
スライドレールの調整穴のある調整部は、ユーザー様の体格や、お好みのポジションをユーザー様側でお選びいただけますよう、発送時には当方では加工はしないでお送りしております。
ポジションが決まれば、干渉箇所のレッグを金鋸でカット下さいますようお願い致します。
発送時にカットしてしまいますとポジションの選択範囲が狭まり、また、一部メーカーのように干渉しないよう製作しますとポジションが上がってしまうためです。
低く製作したものは調整穴やスペーサーで上げることはできますが、高く製作したものは下げることができません。
そのため、一部車種におきまして一番低く装着したい場合お手数ですがカットしてくださいますようお願いいたします。
ポジション調整可能が前提となっておりますので事前にカットしての発送はお受けしておりません。ご理解頂きますようお願い申し上げます。
4.シートショルダーとドアやBピラーが干渉する
【フルバケットシートの場合】
フルバケットシートの場合で大きく干渉の場合はオフセットサイドステーをご使用ください。
オフセットサイドステーをご使用いただきますと、最大で約20o(シートタイプにより異なります)はコンソール側へオフセットできますので、干渉はほとんどの場合は解消できます。
また、僅かな干渉の場合はフルバケットシート以外のシートの場合の方法を試みて下さい。
【フルバケットシート以外のシートの場合】
SR等のサイドステーを使用しないタイプのシートの場合は、フロアとシートレールを止めているボルトを全て緩めてください。
そしてドア側のリアのフロアとシートレールを止めているボルトを外し、そのボルトを止めるために使っていた32φの大ワッシャーをフロアとシートレールの間に入れボルトを締め直してください。
緩めたボルトも再度締め直してください。
フロアで3o程度の調整ですが、シート上部のショルダー部では10oから15o程度はドア側から移動しますのでそこそこの効果があります。
5.シート装着後、スライドが渋い(堅い)
まず、フロアを止めているボルトを全て緩め、仮止め状態にしてください。
【仮止め状態でスライドができる場合】
フロアをとめているボルトで、レールの並行がでていません。(固定タイプでよくあります。)
■対処法:通常はフロアのボルトを締める場合、フロント側を締める時はシートを後ろにスライドさせ、また、リア側を締める場合はシートを前側へスライドさせますが、この締め方の場合はシートの重さが載ってしまうため、並行が出難くなります。
特に、1ポジションタイプのシートレールのフロント側を締める場合、リアにシートの重さが載ってしまうため、リア側が開いてしまい、並行がでません。
そこで、このような場合はシートをフロアのボルトを締める側に出来る限り近づけ、ボルトを締めることにより並行が出易くなります。
すなわち、フロント側を締めるときは、シートもフロント側、リア側を締めるときはシートもリア側に移動させ締めてください。
これでもボルトを締めると渋くなる場合は、フロアのボルトを締めることにより、スライドレールに捻じれが出ている場合です。
1本のスライドレールのフロント側を時計方向に締め、今度は反対のリア側も時計方向に締める訳ですから、締め方によってはスライドレールが捻じれてしまい渋くなってしまいます。
この場合は捻じれないように締めれば良い訳ですが、シートレールの上側と下側に大きめのワッシャーを入れ(シートレールのボルトを通す部分をワッシャーで挟む)締めてください。
ワッシャーが適度に滑ることで、捻じれが出難くなります。
【仮止め状態でもスライドが堅いあるいは渋い場合】
シートを一旦車外へ出してスライドさせてください。
【車外へ出せばスライドが可能な場合】
左右のレールのノッチがずれていませんか?この原因が以外と多いので、この場合はノッチを合わせてください。すぐに直ります。
【ノッチが原因でない場合】
車のフロアとシートレールの取り付け穴は合っているでしょうか?無理に装着穴に合わせている場合は渋くなります。
この原因の場合はシートが下止めタイプの場合(AM19やSR、ミラノ、トリノ等)でシートレール側か車側に合わない原因があります。
シートレールタイプが車の年式、型式、駆動方式は合っているでしょうか?
シートレールの製作ミスも十分に考えられますが、製作ミスの場合は、とんでもなく合いませんので、少しの狂いの場合は、失礼な言い方ですが、事故車やレースに使用している車、あるいはそれに近い走り方をしている車、相当に年式の古い車(AE86等)で、車側が歪んでいる場合もあります(純正シートを外す時のボルトが堅かった場合などはこのケースが多いようです)。
この場合は当方では対処のしようがございません。
また、当然全く合わず製作ミスと判断できる場合は交換をお申し出ください。(製作ミスかどうかを判断するため、商品を返品頂き寸法検査の上対応いたします)
シートがフルバケタイプでサイドステーを使う場合、特に当店の汎用タイプをご使用の場合は、まず、シートレールのみにし、シートレールが車と合っているかを再度ご確認ください。合っていない場合は下止めタイプの合わない場合をご参照ください。
シートレールと車が合う場合はサイドステーへのレールの取り付けが左右幅が406oで並行になるようスケール等を使って調整してください。
【車外へ出してもスライドが渋い場合】
シートとレールを止めているボルト部分で並行がでていません。
シートレールにはシートにより使うボルトサイズに合わせ穴が開けてありますが、ボルトが通るように当然ほんの少し大きくなっています。
シートレールの構造上、後ろ側が開き易いので、全てのボルトを一旦緩め、後ろ側が開かないように締め直してください。
また、フルバケタイプでサイドステーを使う場合はサイドステーへのレールの取り付けが左右幅が406oで並行になるようスケール等を使って調整してください。
6.エアバックのインジケーターランプが消灯しない
【キャンセラーのしくみ】
サイドエアバックのキャンセラーは、純正シートを外した場合に車載コンピューターがサイドエアバックが無くなってしまうために(在るべきものがないために)異常を感知し警告灯が点灯してしまいます。
そこで、サイドエアバックの代わりにキャンセラーを入れることにより、サイドエアバックが在るかのように、車載コンピューターに誤認させ、警告灯を消灯させています。
注意
純正シートのエアバックの抵抗値を興味本位でテスターで測定されているユーザー様がいらっしゃいます。
テスターは微量の電流を流すことにより抵抗値を計測しておりますので、場合によってはエアバックが反応をおこしてしまう危険がありますので、絶対に純正シートのエアバックの抵抗値を測定しないでください。
■対処法
警告灯が消えない理由は、キャンセラーの問題または結線の問題のみです。
まず、結線にエレクトロタップはご使用になっていないでしょうか。
一旦は消灯していたものが突然点灯しだした、あるいは警告灯が点いたり消えたりする場合は結線不良です。
最近、エレクトロタップ使用による結線不良の報告が増えています。
サイドエアバッグ用の車輌側の配線は非常に細いためエレクトロタップを使用すると配線を切断してしまう危険がありますので、エレクトロタップはご使用にならないでください。
そして結線されているカプラーおよび配線は間違いないかをご確認ください。
バッテリーのマイナス端子側は外されて作業されたでしょうか。
端子を外してから約3分(コンデンサーの蓄電が放電してから)経ってから作業はされたでしょうか。
キャンセラーの作業終了前にキーをONにされていないでしょうか。
エレクトロタップ等で線を切断してしまっていないでしょうか、サイドエアーバッグ用の線は非常に細いため切断してしまう危険がありますのでエレクトロタップはご使用にならないでください。
キャンセラーに付きましては抵抗値を測定の上、同送しておりますがテスターをお持ちなら取説に記載の抵抗値であるかをご確認ください。
また、結線の部分も接続できているかを導通テストをして頂ければ、原因の特定がし易くなります。
また、一部の車種ではエアバックは安全装置のため、異常のシグナルが一度流れますと意図的にコンピューターに記憶させ、安全のため、ディーラーへユーザーが車を持ち込むようにディ−ラーでの解除以外、消灯できない車もあります。(外国車、三菱車等)
テスターをお持ちで無い場合でも、まず、純正シートに戻し配線も元に戻し警告灯が消灯するかをご確認ください。
消灯する場合は、手順の通りもう一度やり直してください。
消灯しない場合は、ディーラーにて一旦消灯してもらい、当店へご連絡ください。
念のため新しいキャンセラーをお送り致しますので、キャンセラーの到着を待ち、手順の通りもう一度やり直してください。
なお、バッテリーの端子を外してから、コンデンサーの電気を放電するために約3分後としていますが、放電が完了しているかどうかは、ホーンを鳴らし、鳴らなければOKです。
参考
【プジョー車について】
プジョーの一部車種にエアバッグ用のカプラーが黄色ではなくグリーンのものがあります。
【アルファ156について】
助手席を交換の時には面圧センサー用の赤のキャンセラーと青のエアーバックキャンセラーが必要です。
左右でご注文時には青2本と赤1本が必要です。
【スカイラインV35/ステージアM35について】
エアーバックキャンセラーの他にアクティブシートキャンセラーが必要です。共に黄色の同じものですので共に施工して下さい。
サイドエアーバック無し車の場合でも、アクティブシートキャンセラーのみ施工作業をしてください。
左右でご注文の場合は黄色のキャンセラーが4本必要です。
7.フロアを止めている純正ボルトが硬くて外せない
いすゞ車やマツダ車に多いのですが、ロックタイトが使用されているためボルトが回らない場合があります。
この場合はドライヤー等でボルトを熱しロックタイトを緩めながら力の入る工具でボルトを緩めていきます。
ボルトを熱してもボルトが外れるまでは相当硬いですのでボルトを舐めさせないためにもこのような場合は精度の良い工具を使うようにしましょう。
8.シートレールをフロアに固定するのにボルトがシートレールと干渉し入らない
レガシィのBH等ローポジション化するためにタイトな作りとなっているシートレールがあります。
装着方法を少し工夫いただきますと装着できます。
写真のレガシィBH(テンショナー付き)の場合で説明しますと、フロアにシートレールを置き問題の箇所のボルトの仮止めの順番が2番目以降となった場合はボルトが締められません。
シートレールに予め純正のボルトを差し込んでおき、一番最初にシートレールを浮かしながら徐々に締め付けていけば問題なく装着できます。